ハノイのはちへお。

from Hanoi, Vietnam

マレーシアでの免税手続きの流れ・KLIA2の場合

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マレーシアでは今年2015年4月より、消費税(物品サービス税・GST)が導入されました。税率は6%。今まで消費税というものがなかったことを考えると、なかなか初っ端から飛ばしてきたな、という印象です。まあ日本が3%から段階的に増税してきたのに比べれば、おそらく将来的に税率を上げるつもりはないと思うので、現実的な数字ではあるんでしょうね。

さて、この消費税ですが、購入品および購入場所、購入金額によっては、外国人観光客に限り還付が受けられるのですが、今回その還付手続きを実際にやってきたので、まとめておきます。

 

まずは還付を受けられる対象者ですが、以下の通り:

・マレーシア国籍、および永住権を持たず、外国籍の有効パスポートを所持した外国人であること

・マレーシアを半永久的に出国する外交官であること(マレーシアに戻ることを前提とした出国ではないこと)

・KLIA、KLIA2、スバン国際空港、マラッカ国際空港、ペナン国際空港、ランカウイ国際空港、クチン国際空港、コタキナバル国際空港、スナイ国際空港以上9つの空港から空路で出国すること

・対象商品購入日以前の3か月以内に、マレーシアで一度も雇用されていないこと

・マレーシア発の国際線に搭乗する乗務員ではないこと

 

酒類・タバコは免税の対象外。また、購入後税関で認証を受ける必要がありますが、その際商品が未使用であることも条件のようです。貴金属の場合は糊付けされたビニール袋に入っていなければならない。

 

さて、では還付を受けるまでの流れを書いていきます。

まずは、この「Global Blue」マークのあるお店(Tax Refund Scheme登録販売店の目印)で買い物をします。店舗入り口に明記されている場合もありますが、大体レジカウンターに置いてあります。
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このマークのあるお店で、1日に税込300リンギット以上の買い物をしたら、免税手続きが可能になります。同日に同一店舗での会もに、というのがポイントです。

免税手続きに際し、まず店舗が必要な書類を作成してくれます。このとき購入者本人のパスポートが必要です。パスポートさえ出せば、あとはお店がやってくれます。
こちらが作成された書類。
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クレジットカードで支払いをした場合、その明細もまとめて綴じられます。この書類には購入者の氏名・パスポートナンバー・居住国・マレーシア入国日・出国予定日・免税対象商品の購入日・免税対象商品の品目および購入数・合計金額・金額に含まれるGST額・手数料・手数料を除いた還付金の額が印刷されています。手書きは無効。
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この書類をもらったら、購入日から2か月以内に税関での認証を受けます。この認証は出国前・出国後(=出国審査前 or 出国審査後)どちらでも可能ですが、もし対象商品を預け入れ荷物に入れてしまいたいなら、出国前の認証がおすすめ。今回私はAir Asia利用だったため、KLIA2で出国前に手続きしてきました。手続きカウンターがこちら。
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場所は3階、銀行(CIMBとか)や両替所のある方面です。スタバと反対側。写真右側にカウンターがあります。
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ここでパスポート、レシートおよび書類、対象商品、出国用航空券またはボーディングパスを渡して認証を受けます。先にも書いた通り、商品はできるだけ購入時と同じ状態にしておくこと。
無事に認証を受けたら、こんなレシートが綴じられます。
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認証を受けられたら、購入日から3か月以内に払い戻し請求を行います。KLIA2の場合、出国審査場を抜けたら右折、Lゲート方面に払い戻しカウンターがあります(出国前の払い戻しは不可)。その他の空港をご利用の際は、税関カウンターでどこで払い戻しができるのか聞いてください。言葉ができなくても、カウンターに払い戻しカウンターの場所を説明する図が置いてあると思います、大丈夫。
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こちらが払い戻しカウンター。この時朝の4時半だったかな?でもちゃんと開いてました(当たり前だ)。
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パスポートと書類を提出して、払い戻しを受けます。免税対象商品はここではもう出す必要はありません。還付方法は現金またはクレジットカードが選べます。場合によっては銀行小切手になることも。なお、現金での還付については、還付金の総額が300リンギット以内という上限があります。

 

…という感じ。要は有効なパスポートさえあれば、そこまで煩雑な手続き入りません。日本の方が、免税手続きがより楽ですけどね。

上記の手続きに関しては、2015年10月27日現在のものであり、かつ私個人が体験したものです。法律は厳しくもゆるくもなりますし、担当係官によっても多少の差は出てきます(実は私、認証の際に、航空券の提示を求められていません)ので、上記はあくまで参考程度にご覧いただき、ご自身のご旅行の際には、最新の情報をマレーシア税関のウエブサイトなどで取得されることをおすすめします。

マレーシア税関ウエブサイト・GST還付について→GST Guidelines on TRS

 

※今回手続きをしたのはクアラルンプールですが、対象の空港にペナンおよびジョホール・スナイ空港が入っているので、ペナンカテゴリ・ジョホールバルカテゴリにもこの記事を入れておきます。