ハノイのはちへお。

from Hanoi, Vietnam

6月のオランダ:最終日を国立美術館で。

今年のブログは今年の内に。hachiheoです。

今回が最後のオランダ記事!6月のヨーロッパ旅行最終日のお話です。
まさかの最終日に、アムステルダム観光のハイライトであるアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum Amsterdam)へ行ってまいりました。ホテルをミュージアムエリアに取ると便利。

 

この日は12時ごろにホテルをチェックアウトして空港に向かう予定だったため、開館時間の午前9時ピッタリに入館することにしました。モニュメントが疲れてる。
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ミッフィー・アートパレード開催中だったため、博物館の前庭にはオランダのアーティストによるミッフィー作品がズラリ。
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Philip Hopmanの、実に伝統的なオランダ少女らしい作品。ミッフィーは鼻だの口だのを意識すると可愛さ半減ということを証明してもいると思います(失礼)。これはこれで可愛いんだけど、ミッフィーではないな。いやアートパレードの作品そんなんばっかですけどね。
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Selwyn Senatoriの作品。もう女の子ですらないミッフィー。すぐ後ろはBas Kostersの作品。
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デルフト×パンクなミッフィーは、Hugo Kaagmanの作品。どんなに上品なモチーフでも組み合わせ次第ではとんでもなくカオスに。
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Florentijn Hofmanの アヒルなミッフィー。こちらの顔、みおぼえありませんかー?たとえば大阪・中之島あたりで。そう、フロレンタイン・ホフマンは、あの世界を旅するラバーダックの作者です。私はホーチミンで見ました

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 他にもいましたが、ひとまずここまで。今回のミッフィー・アートパレードに参加したオランダ人アーティスト45組の作品の中で、私が一番好きなのはJoseph Klibanskyの、椅子の上で浮いてるミッフィー(これ)です。現地で現物を見たかったなー。空港にあったらしいんだけど…。

 

ではーいざ入館!
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このアーチが素敵。ここを自転車で通り抜けする人をたくさん見ました。ここが通勤・通学路とかうらやましすぎるんですけど。
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入館料は17.5ユーロ(18歳以下は無料)。私たちはオランダパスを持っていたので、それの専用チケットで入館しました。あまり時間がないので、館内案内図を見て回るところを選びます。案内図は各国語のものが用意されていて、日本語もありました。
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この案内、ものすごく親切です!ただの地図ではなく、作品の年代ごとにページが分かれており、各カテゴリごとに1枚ずつ代表的な作品の写真付きで、それぞれが展示されている部屋の番号が明記されています。地図自体は手書きのような風合いでかわいらしい。ぜひこちらを手に取って周ってください!

 

まずはアムステルダム国立美術館といえばこちら! 
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「レンブラントの間」に展示されている、『夜警』(1642年)。363㎝×437cmという大作。開館直後は本当に人がいないので、ゆっくり見れます。観光客の男性が、「こんな作品を今、私は独り占めしている気分だ。素晴らしい、本当に来てよかった」と、警備担当の職員に話していて、うんうん、本当にそうだねえ、私も同じこと考えてる!と心の中で頷いていました。『夜警』、素晴らしかった。絵の持つ力を全身に感じました。何かが体をジワリと包み込んで、視線を離せなくなります。
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フェルメール作、『手紙』(1669-70年)。室内の様子がものすごく細かく描かれているんですよね。こういう、当時の風俗が垣間見れる作品はとても好き。メイドさんの穏やかなほほえみがまたいいな。主人と思しき女性への親しみと、愛情が感じられます。
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同じくフェルメール、『牛乳を注ぐ女』(1658年?)。
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ピーテル・デ・ホーホ、『母親の義務ー母の膝に頭を預ける子供』(1658-60頃)。こういう家の中が見える絵、大好きです!
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スケートをしている人々。この防寒用マスク(?)が時代を感じていいな、と。アーフェルカンプの作品かと思ったけど、違うかも。
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国立博物館で見るべきものは、絵画だけではありません!17世紀のオランダ上流階級で流行したというドールハウスもすごいんです。おもちゃのレベルをたやすく飛び越えた、人間の背丈ほどもあるハイレベルなドールハウスは、中もとっても精巧な作り。天井画も素晴らしい。こちらは高さ2m、幅1.5m、奥行き56㎝という大作で、Petronella Dunoisという女性が所有していたもの。作者は不詳。応接間からワンセラーまで、全部で8つの部屋が作られています。
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こちらはデルフト焼。
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17世紀は中国磁器が流行したため、こうしたシノワスタイルの焼き物も多く作られたようです。
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これは圧巻の一言。1730年のキャビネットハウス。中のポットや薬瓶は全てミニチュアです。この棚の下にキャビネットがついてるの。キャビネット部分含めて2m以上の高さがあります。
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アンバーの宝石箱。箱がすでに宝石。
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マイセンもいっぱい!ここだけ永遠に春のような。
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とにかく美しい時計がたくさんありました。
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これ、何だろう…日時計かと思ったけど、違うかも。
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このキャビネットまで見たところで見学を終えました。ひとつひとつが見ごたえありすぎて、2時間や3時間あっという間に過ぎました。全然時間が足りなかった!
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ところで国立博物館は建物自体も非常に素晴らしいです。特に壁に書かれた絵やステンドグラスは実に美しい。ここを見ているだけでも飽きない。
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全体の半分も見れなかったけど、それでも堪能しましたー。ありがとうございました。帰ります。
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国立博物館のウエブサイトはこちら。チケットの購入のほか、英語/オランダ語では展示物の解説も読むことができます。行く前の予習、行った後の復習にぜひどうぞ。来館に必要な情報等は日本語でも見ることができるので、ページ右上のlanguageから選択してくださいー。

www.rijksmuseum.nl

 

今回ミュージアムエリアにホテルを取って本当によかったと思います。ショッピングには不便ですが、とにかく無理なく朝一番に美術館に行けて、名作の数々を人を気にせず見れるのがうれしい。この後日本へ帰って、京都でルーブル美術館展見たけど、やっぱり人が気になりました。日本人は朝一で大勢来ちゃうしなー。6月は上野でやってた鳥獣戯画展にも行ったんですけど、いやーあれもきつかったなー。

アムステルダムで泊まったホテル、2か所ともリピーター割引がありました。私はあまりホテルリピートはしないんですが、アムステルダムはぜひリピートしたい。楽しかったです。昨日、母と電話していて、2016年にまたヨーロッパ某国へ行くつもりだけど、情勢的に大丈夫かな、とか、まあ行くにしてもどこの航空会社がいいかな、なんて話してたんです。その時母が、「またオランダ経由でもいいよねえ」と言ってたんで、たぶん母も楽しかったんだと思います。よかった。

 

オランダ記事は終わりですが、まだまだウィーンの記事をアップします。今年の内に終わるのかな、ほんとに。