ハノイのはちへお。

from Hanoi, Vietnam

2012年ケーキの旅 3日目・ウィーン−前篇

ウィーンの朝。寒いです、とても寒いです。
でもこの日は日曜日。服を買うことはできません。だから、がまん…。

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王宮の方まで出て、朝食を食べにいきます。

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ねこ!

朝食の前に、去年陶器の指輪を買ったお店が開いていたので、また何か買おうと入る。
ここは小物中心のウィーン土産屋さん。
キャッシャーの前に、陶製の指輪やブレスレットが並んでいて、他にお客さんもいなかったので、じっくり物色。すると、お店のおじさんが商品の説明をしてくれたんだが、

おじさん「All of these are made in ヴィェッナー」


 私  「えええええええええ??????!!!!!!

ぽかんとするおじさん、そして自分の誤りに気づいた私、隣で驚いた後ニヤニヤする夫。

おじさんの言った「made in Vienna」を、私は「made in Vietnam」と勘違いしてショックを受けたのです…

このあとおじさんは一生懸命、「No!No!」と言いながら(おじさんは何を察したのだ)、商品説明の紙まで出してきて、挙句やすりで表面を削りながら、絵がちょっとやそっとじゃ消えないことまでアピールして、一生懸命指輪がいいものであることを説明してくれました。ごめん、おじさん…
もちろん買いました、はい。買わずに出れるかよ…

王宮の前をオペラ座方面に向かって進んだところにある、ピノキオショップの隣のお店での出来事です。ああああ。


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朝食は、ザッハーで。

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去年食べたパンケーキの味が忘れられず、再訪です。プラムが去年より甘くて、安心。
夫のケーキは、私が選んだ(←)バナナケーキ。こちらも美味でした。ああザッハー、愛してる!

この後ショップでリキュールを買ったのだけど、瓶の大きさに驚愕…ゴディバぐらいのサイズだと思ってたのに…


去年は修復中だったペーター教会のところに出たので、中に入ってみる。

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ペーター教会は、バロック建築の傑作として名高い、ウィーンで2番目に古い教会。
正直「また教会かよ…」なんて思ってたんだけど、ここは入ってよかった!目を見張る豪華さです。


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現存する薬局ではウィーン最古となるエンゲル薬局(日曜なので閉まってる)に寄り道してから、あるものの場所を確認。そして正午に間に合うように、マクドで簡単にお昼を済ませてから、またその場所へ戻ります。

あるもの、とは、アンカー時計。

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この建物と建物の間を渡すように作られたアンカー時計は、仕掛け時計になっていて、12体ある偉人の像が、それぞれ横に移動していきながら時を告げるというもの。

たとえば、11時台はマリア・テレジアとその夫・フランツ1世。12時台は作曲家・ハイドンが、1時間かけて左から右へと移動していくのですが、これが正午になると、12体全ての像が、音楽にあわせて行進する様が見られるというので、それに合わせて行ったわけです。

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正直ちょっと不気味なんだけども、歩く像ごとに流れる曲も変わって、耳にも楽しく、見ごたえはあります。

行進が終わったのを見届けて、地下鉄で移動。

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美術史博物館へ。

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実はここへ来た目的は、カフェ・ゲルストナーだったのです。吹き抜けの美しいカフェでお茶とケーキ、のはずが、週末はここ、ビュッフェをやることもあって、予約しないと入るのが難しいのねーあーーーーるるぶ先生がそう言っていたのにー!
あほな私は予約をせず行ったため、フルブックで入れず。しゅーん。

仕方ないので、展示品だけ見て帰ることに。ってなんか順序がおかしい気もするが。

絵はピエタと、ルドルフ2世の肖像画以外特に目を引かず、私が腰痛と、履きなれた靴で行ったというのに靴擦れに苦しんでいたので、早々に出ることに。
ただ、夫が「ギリシャ・エジプトの展示物はこちら」という案内にひかれたため、私は館内の椅子に座って待機、夫だけ見に行きました。

予想外に結構な時間をかけて戻ってきた夫が、「ミイラがあったよ!あと石膏像の生首が並んでて不気味だったよ!」と面白そうに語るので、なんだかうらやましくなって、結局私も見に行ったんだけどね、いやあこっちのほうが面白かったです。
二人で「ここで一晩寝ろって言われたらどうする?」なんていいながら、きゃっきゃきゃっきゃと見て回りました。

ちなみにエジプトでの発掘品の中に、ターコイズのカバがあってですね、目が怖いんだけど、ずんぐりむっくりのフォルムが可愛くて、私のハートを鷲掴みにしたのだけど、どうやら博物館側もこのカバを押しているようで、ミュージアムショップに行ってみたら、カバのペンダントにピンズ、ポストカードにぬいぐるみ、レプリカ、消しゴム、…ととにかくカバがちらつく仕様になってました。
よって私たち夫婦の間では、旅行中「カバと生首の博物館」と呼ばれることになった美術史博物館。

なんていうか、あの、…ごめんなさい。