2012年ケーキの旅 5日目・ブダペスト−ブダ地区後篇
ブダ地区の王宮の丘には複数の博物館があり、こちらは(たぶん)軍事博物館。
他に音楽史博物館、電話博物館、薬局博物館などがあります。
が、
私の目的は買い物なので、博物館はスルー。
建物がかわいいー。
ところで、王宮の丘には屋台形式の出店と、こういった建物内に店舗を構えているお店があります。
売っているものは割と似通っていますが、違うのは値段。
屋台で300ftで買った水が、店舗型の店だと250ftだったり180ftだったりして、とてもくやしかった。
くやしすぎて、未だに値段を忘れられない。私は普段、物の値段なんて買った瞬間に忘れるんだけども。
軍事博物館から王宮方面に向かう道すがら、ふと目に留まったお店に入ってみたら、そこは食材店だったのだけど、ワインもフォアグラもパプリカパウダーも、他店より安かった!スーパーよりも安い!
パプリカパウダーもパッケージの種類が豊富だし、他店では袋入りのパプリカパウダーに思いっきり日本語で「辛い」って書いてあってなんだかなー、と思って買うのをやめたんだけど、ここのはちゃんとマジャル語オンリー。
店員さんも親切で、商品の説明をしっかりしてくれたし、何より笑顔が優しくて、「あ、もうここで買っちゃえ!」と即決。
パプリカパウダー2缶、パプリカパウダー2種類パックを3つ、30gのフォアグラペースト4缶、レストラン・クンデルのオリジナルフォアグラパテ(トカイ・アスーに漬け込んだもの)、地球儀型ミニボトル入りのトカイアスーを1本買って、17700ft(≒6800円)。
うふ。
お会計のあとで、店員さんに「ケセネーム(=ありがとう)」と言ったら、すごくうれしそうな笑顔で「クェセネーム!」と返してくれた。うれしかったなあ。
ここらへんでおなかが空いたので、適当なお店でスパゲティでも…
と入ったお店で運ばれてきたのを見てびっくり、
夫が注文したの、ピザだった。
軽い拷問だった…だって一人でピザ一枚とか…
夫は塩味のきついピザにパプリカペースト塗りたくって自分で追い討ちかけてるし。
おなかがパンパンになったので、ちょっと変わった道を歩きます。
王宮地下迷宮。
夫が説明してくれます。
夫「ここはさー、昔敵が攻めてきたときなんかに、お客様が逃げるために…」
私「…お客様?」
夫「あっ…」
ここ、流れる音楽が怖すぎです。演出凝りすぎ!
実はこういうとこ苦手な私、終始「夫!手ぇつなごう!」「後ろから『わっ』とかやめてね!」「(急にこちらを振り返る夫に)ひいっ!」とうるさかったです。夫、呆れてた。
ところで午前中は曇っていた空も、午後には青空が見え始めました。気持ちよい。
さあ王宮へレッツゴー。
ここで元・弓道部の夫、アーチェリーに挑戦。和弓と洋弓では勝手がまったく違うらしく、思ったようには飛ばなかった模様。でも、私は夫が弓引いてる姿が見られて満足。かっこよかったよ、夫!
このブダ王宮は、13世紀に最初の王宮が建てられてから、いくつもの戦争や火災のたびに改築を繰り返したのち、、二度の世界大戦でかなりの打撃を受けました。戦後修復が始まり、終わったのが1950年代。実は建物自体は比較的新しいもの。
内部は美術館・歴史博物館・図書館になっています。
王宮から眺めるペスト地区。ほんとにヨーロッパの風景は絵になるねえ。
帰りは徒歩で丘のふもとまで降り、くさり橋を渡ってペスト側へ戻りました。
実に7時間歩き通し!