到着日にいきなりメヒカーノ・ホスピタリティにばすばす触れる
さて、すでにメキシコを離れて10日が経ち、その間に東京・川崎・大阪・神戸で遊び、さらにシンガポールに1泊、というちょっと見ハードなスケジュールをこなしてきたのですが、ハノイに戻ったことだし、ぼちぼちブログの更新をしていこうかなと思います。
今回の一時帰国+メキシコ旅行はディレイに恵まれた旅でした。
まず、実家の関西から成田まで飛ぶ、Jatstar Japanからディレイの連鎖が始まったからね!
到着後、それほど間をおかずに飛びます。予約時に機内販売クーポン500円分も含めて購入していたので、夕食を機上で。この日、飛行機は結構揺れたと記憶してますが、それでもとにかくチキンラーメン。
座席は一番前。もう目の前がCAシート。Air Asiaは仕切りがあるのに…。
JetstarのCAは、着席時に結構ゆったりした格好で座る上、当然私語など慎まないので、これから乗る方は気分を害されないよう。ほら、LCCだから。
成田では1泊します。ホテルまで電車で移動したのですが、その電車の中で、まさにさっきまで乗っていた飛行機のCAを見た時は何とも言えない気持ちに。彼女らも、地上に降りればその辺のOLと変わらないわけで、ね…
そして夜は明け、とうとうメキシコへ向けて飛び立ちます。
アエロメヒコはスカイチーム・メンバーなので、第1ターミナルでチェックインです。ターミナルのすみっこ。チェックイン前に、荷物に付けるタグに記名。あとは他の航空会社に乗るのと何ら変わりません。
そういえば、私チェックインカウンターで、ベトナム人とメキシコ人のハーフだという女性に会いました。彼女の首から下がっていたIDケースにベトナム人の名刺が入っていたので聞いてみたら、名刺自体はお客さんから貰ったものだけども、確かに彼女にはベトナムの血が流れている、と。
それで日本で働いてるってすごいなあ、日本語も流暢だったし。どんな人生だったのか気になる…
アエロメヒコの制服、赤の効かせ方がいいと思うんですが、どうでしょ?
機内にはCA数名と、機内通訳の日本人が1名乗務。この「機内通訳」という言葉は初めて聞いたのですが、やはりCAとは違うようで、特に何か乗客にサービスしているところは目にしませんでした。ビジネスクラスにいたのかもしれないけど。
機内食。基本的にCAはスペイン語オンリーのようで、配膳の際は「牛肉」「鶏肉」と日本語と英語で書いてある紙ナプキンを、素敵な笑顔で乗客に見せていたのですが、この紙なんと手描きのイラスト付きだった!
紙ナプキンに書いたあたり、間違いなく搭乗後に急いで書かれたものなのです。しかしそこに、スージー・ズーばりの可愛らしいヒヨコと牛が描かれてるんですよ!可愛すぎ!絵が上手すぎ!てかそんなの見せられたら頭にイラストがチラついて、かわいそうで食べられないじゃない!
意外に味が良くってすぐ完食したけど!
それにしても今思えば、紙ナプキンにイラストを描くって、それだけでレベル高いですよね。筆圧が少しでも強ければ破れちゃうし、あれって。
さて、食べて寝てたら案外あっさりメキシコシティに到着。アエロメヒコは第2ターミナル到着。
タクシーでホテルへ移動します。
…で、今回私が泊まったのはBooking.comなどで非常に評価の高い某B&Bなのですが、ここアパートの数室を借りて営業しているからなのか、メキシコの法律上、外に看板が出せないんだそうで、予約完了時にメールでアパートの入り口からレセプションまでの行き方を知らせてくれてたんですが、私そのメールをプリンタウトしたものを失くしてですね、吹き抜け部分で立ち往生してしまったんです。
確か1階だったよな、と思いつつ、それらしいドアも見当たらない。適当に3階へ上がってみて、探してみるけどやっぱり分からない。
私はスペイン語ができない。英語だってあまりできない。B&Bに問い合わせようにも、どういうわけか電波がキャッチできない。
そこへ、1人の老婦人が現れ「オラ」、と挨拶してくれた。この人に聞くしかない。予約バウチャーを見せて、「ここへ行きたいんですけど…」と聞いたら、「ああ、6階よ」と教えてくれた。ものすごく優しい笑顔で。
教えられたとおり6階へ行くと、開け放たれたドアの前で、2匹の犬が吠え立てている家があった。
「まさか…ここ?」と恐る恐る覗いてみても、どうもレセプションとは言い難い雰囲気。犬はますます大きな声で吠えるし、ちょっと困ったところで、1人のおじさんが様子を見に出てきたので、バウチャーを出して聞いてみた。
すると、スペイン語で何やら言ってきたけど、当然私には分からない。おじさん「あ、こりゃだめだ」と思ったようで、何と、
私の荷物を持って1階のレセプションまで案内してくれた!!!
このおじさん、関係者でもなんでもないんですよ。私をレセプションまで連れて行ったところで、何かチップがもらえるわけでもない、一切の利益がない。なのに、決して軽くはない荷物を1階まで持ってくれた上、「ここがレセプションのある部屋だから。じゃっ!」と何を要求するでもなく、爽やかに去って行ったのです。
おじさん…!!
(ちなみに、老婦人の言った「6階」には、このB&Bの部屋があるようです)
そうしてようやく着いた部屋のインターフォンを鳴らすと、これまた輝くような笑顔の女性が、「hachiheoさんね?」と迎えてくれたのでした。
メキシコ、いいかもしれない。そんな1日目。