ニコンとゼニター。
昨日、旧市街から9番バスに乗ったら、あの「実は笑う車掌」のお兄ちゃんに2日連続で遭遇。ワタクシです。
夫が一眼レフを手に入れて数か月、念願のズームレンズを手に入れました。「画角が劇的に広くなった」と喜んでおります(画角が広くなると写真に収めることのできる範囲が広くなります)。
今まで夫が使っていたのは、Zenitarという、ロシアのメーカーのレンズ。現在このZenitar社の主力商品は魚眼レンズのようですが、夫が持っているのは旧ソ連時代の単焦点レンズ、MC Zenitar-M 1:1.9 50 mm。夫の一眼レフはセカンドハンドで、購入の際についてきたのが、このZenitarでした。
焦点距離50mmというこのレンズ、とても悩ましいもので、画角がとても狭いのです(画角と焦点距離の関係について→焦点距離と画角 - デジタル一眼レフカメラの基礎知識 | ニコンイメージング)
つまり写真に写せる範囲がとても狭いため、テーブルの上の一杯のコーヒーを撮影するために、椅子を立ち、テーブルからかなりカメラを離して撮影しなければならない。さらに、映し出された画像は、古いレンズなので仕方のないことですが、決してクリアではなく、まるでレトロ加工用のフィルタを通したかのようなぼんやりしたものになる。好きな人にはたまらないかもしれないですが、一般的なカメラと、一般的な写真を求める人にはなかなか難しいレンズです。
私は好きなので、たまーに夫のカメラを借りて、撮っていましたが、やっぱり難しい。私のカメラはNikon 1 V1、一方夫のカメラはCanon EOSなんちゃら。メーカーの違うカメラってだけでもあれなのに、加えてついてるレンズがZenitarだもんね。
私のカメラにZenitarをくっつけて撮ってみたいよ、というわけで、まずはEOS-Nikon 1マウントアダプタを購入。しかし、夫はZenitar以外のレンズを持っていなかったので、家で試し撮りする以外、私がZenitarを使うことはありませんでした。
それが!とうとう!Zenitarを持って外に出る日がやって来た!
まずはZenitarの画角の狭さをとくとご覧あれ!
(Nikon 1 V1 + MC Zenitar-M 1:1.9 50 mm)
(Nikon 1 V1 + 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8)
上がZenitarを使用したもの、下がNikonの単焦点レンズを使用したもの。どちらも、レンズが異なる以外、設定も撮影ポイントも同じです。こんだけ写る範囲が違うんですよ!もうびっくりね!
(どちらもNikon 1 V1 + MC Zenitar-M 1:1.9 50 mm)
上はピント合わせに失敗。下はピントが合っている写真。やっぱりぼんやり。
私はこのぼんやり感が好きです。まるで朝靄の中の景色のようになるのがいい。ハノイの湿度にもとっても合っていると思います。
さてこのNikon 1 × Zenitarで、我々夫婦はある場所へ向かいました。続きは、また。