ペナン、2015年2月
今回もいつものように、マレーシア航空を利用して、クアラルンプール経由で日本へ帰りました。ちょっと自分でも理由がよく分からないですが、マレーシア大好きです!
そしてまたまたペナンへ行ってきました。ペナンに行きすぎて、日本で会った友人に「テレビでペナンについて放送されたときに、hachiheoさんを思い浮かべましたー」とまで言われるようになりました。念のため言っておきますが、私はベトナム・ハノイ在住です。ペナンじゃない
当初、友人と二人で行こうと話していたのですが、友人の都合が悪くなり、結果一人でペナン。おーう寂しかったぞーおうおうおう。
春節前ということで、中華系住民の多いペナンには賑わいを期待していたものの、平日ということもあってか、意外にも静かだったペナン。カオスな旧市街を抱えるハノイから来た身には、尚更静かに見えましたわ。外出のタイミングも悪かった?
ペナンに行くと必ず覗くようになったのが、アンティークショップ。ペナンといえばニョニャ・ウエアですが、高額な上に、私自身そもそもパステルカラーが好きではないので、狙うのはそこではなく、そこそこの値段でお気に入りのものを探すのを楽しみにしています。最近好きなのは酒器、特にお猪口です。
ホテル近くを散策中に見つけた、鳥の絵のお猪口。これが意外と高くて、絵がきれいに残った一方だけ買うか、ペアで買うか、そもそも買わないかでものすごく悩んだもの。でも、惹かれた心は元に戻らず、さらにこの2つは引き離してはいけないもののような気がして、結局ペアで購入。
店主のおじさん、商品をお勧めしてくるタイミングが絶妙。私が店内をウロウロして、欲しいものが定まっていないうちは一切声をかけてこず、このお猪口ズの前で逡巡すること数分、というタイミングで「これは有名なアーティストの作品でね」とそりゃもうマイルドに背中を押してくれました。基本無表情なのだけど、最後に机の上にいくつか並んでいたみかんからひとつを取って、「Happy new year」という一言と共に私にくれたときには、柔和な笑顔を見せてくれました。
こちらは1968年創業の、台所用品店で購入したホーローのマグカップ。ダブルハピネスとオシドリ、というおめでたい柄。消防署の近くにあるこのお店、ホーロー製品については全てヴィンテージ品なので、お値段若干高めです…、と店主のおじさんが2段ティフィン(お弁当箱)の値段にびっくりした私に教えてくれました。実は私、12月にこのお店でティフィンと22㎝の深皿を買っているのですが、記憶にあったのより高くて驚いていたのです。いや、じゃあいくらで買ったんだ、と聞かれたところで、別に覚えてないんだけども…。
そして今回のペナン行きのメインはこちら、チャイナドレス!
台北で買った客家花布を、12月にペナンへ行った際テイラーさんに持ち込み、「2月に引き取りに来ますのでー」と置いてきたのですよ実は。立体になるとこんなにも印象が変わるのか!と驚きました。パイピングは赤で指定させていただいて、ボタンはお任せに…というか、パイピングを赤でお願いしたのだからボタンも赤だろうと思っていたら、赤と黒の2色で作られており、これがまたレトロな雰囲気と高級感を醸し出していて、そりゃもう満足いたしました。ラインもきれいで、かつ動きやすいのです。「チャイナドレスはチャイニーズに任せなきゃ!」とペナンまで持って行って正解でした。テイラーさんは、以前バジュクロンを特急で作ってくださった、ROSE'S Tailor & Boutiqueさんです。
上に書いた通り、ペナン、意外にも賑わっておらず、人が少なかったもので、ウオールアートのんびり撮り放題。こちらの『バイクに乗った少年』は常に観光客が行列を作っているような人気スポットなのですが、私が通りがかった時は観光客ゼロ!既に見慣れた絵なのですが、思わず写真を撮ってしまった。すると、通りすがりのインド人男性に、「You are lucky girl, very very lucky girl」と言われました。それも3回繰り返して。このアートがどれほど人気なのか伝わりましたでしょうか。
常に車が路駐されていた、ワイヤーアートのJIMMY CHOOですが、壁がきれいになって、お店がオープン。結果路駐の車がいなくなり、写真がとても撮りやすくなっていました。
あとは市場近くで豚肉をさばいて売るお店を発見。…というか何度もペナンに来ていて、この辺は今回が初めてっていうのもおかしくないかしら。ちょうどKLで友人に「ムスリムにとっての豚肉は、私たちにとってのゴキブリ並みに嫌悪の対象らしい」と聞いたところだったもので、これらの店の前を歩くムスリム女性を見たときは「彼女らはどんな気持ちでここを歩いているのだろう…」と考えてしまった。
一人旅を寂しいと思うようになりました。でも、こうして振り返ってみると、自分のペースでのんびり周れたのはとてもよかったし、それは一人旅ならではだなあとも感じます。ああでもご飯時が辛いのだよ…。
ご飯といえば、グルメタウン・ペナンで、窯焼きベーグルを食べました。石窯で焼かれたベーグルは外側がパリッと香ばしく、悪くはなかったですが、味自体はJoma Bakeryの方が上だった。Jomaのベーグルを石窯で焼いてくれたなら、私はきっと言葉を失くすと思います。