白いクアラルンプール。
10月に訪れたマレーシア、日程はKL1泊→ペナン2泊→KL2泊でした。
今回、何より印象的だったのは、その白さです。ヘイズです。
マレーシアやシンガポールは毎年、インドネシアで行われる野焼きや、森林火災で発生する煙による越境汚染に悩まされています。これをヘイズと呼ぶのですが、今年はこれが一段とひどかったんですよね。何しろこの煙がタイやベトナムにまで到達してましたから。
私が今までマレーシアへ行ったときは時期がずれていたり、雨が降るなどして程度が軽減されていたりで、ヘイズっていうものがどういうものか未経験だったんですが、今回はもうばっちり。まず、KLIA2がこんなんでした。
上の2枚はまだましだったときで、ひどかったのが10月23日。
何しろ今まさに飛び立とうとする飛行機が、靄の中に突っ込んでいくようにしか見えないんですよね。ともすれば目的地を見失いそうな…
あ、すみません、これノイバイの写真でした。ヘイズでもないのにこの白さやばいな。
こちらが正真正銘、ヘイズのKLIA2。
クアラルンプールのシンボルも、こんな。これ、KLCCの近くにある公園から撮ったんですけどね、結構近距離なのにも関わらず、やっぱり霞んでる。
ちなみに、天気がいいとこんな風に見えます。
ヘイズの臭い、というのも初めて嗅ぎました。焦げ臭いんですよねえ。KLIA2のTune Hotelを出た瞬間に、今まで嗅いだことのない臭いを感じ、そのあとTune Hotelから見える立体駐車場がかなり霞んでいるのを見て、「これがヘイズか!」と初めて実感。クアラルンプールに到着して2日目には喉の痛みも感じました。
そもそもが野焼きの煙なので、ヘイズって当然健康にも害を及ぼします。目・鼻・喉の粘膜が刺激され、目や皮膚にかゆみを感じるだけでなく、鼻水や頭痛、めまい、吐き気といった症状が出ます。呼吸器への影響は言わずもがな。ヘイズに関してはPSIという指数があり、これが100を超えると人体に影響を及ぼすとされ、200を超えると妊婦やお年寄り、子供、呼吸器・循環器に疾患のある人は屋外へ出るべきではない、300を超えると、どれだけ健康な人でも屋外へ出るべきではないとされています。で、シンガポールでは、今年の9月の終わりになんとPSI320を記録した日が。
シンガポールでそれだけの値が出たということは、もちろんマレーシアのヘイズも相当ひどかったわけです。なお、私が来馬したあたりがどうも、PSIが10月の月間最高値を出したタイミングだったみたいです。そりゃ喉も痛むわな。
ヘイズについてマレーシアやインドネシア、シンガポールの代表が協議しようとしたら、そもそもヘイズで飛行機が飛ばず、協議自体ができなかった、なんて笑えない笑い話もあったようです。結構な数の飛行機が欠航になりまして、たとえばKL-ランカウイ便が欠航になったりして、同じく北西方面に行く私と友人は戦々恐々でございました。幸い私が乗ったAir Asia便は遅れもなく飛びましたけど。
【追記】2015/11/18現在、マレーシア全土のPSIは20から50とかなり良好な状態です。ご安心を!
こちらのページで毎日朝6時時点でのPSIを日本語でチェックできるようです。→マレーシアのヘイズ・大気汚染情報 | マレーシアマガジン
…とまあ、暗いというか白い話はおいときまして、唐突ですが今回KLで食べたグルメがこちらです。鼎泰豊ーーー!!実は今回が初めて。ラストオーダーの少し前に行ったのですぐに入れました。美味しかったー+゚。*(*´∀`*)*。゚+
煙い煙いKLIA2でしたが、にゃんとTune Hotelの駐車場に猫の一家がー!
まあ、そんな貴重な体験をしてまいりました。このあとペナンの記事も書きますけど、ペナンもほんと白かったです。あんなペナン初めてだ。