モロッコの旅 3日目・アルガンオイルの工房を訪ねて
エッサウィラに来た大きな、そして唯一の目的は実はアルガンオイルでした。
メキシコでもホホバオイルを買ったところだし、そんなオイルばっかりどうすんのってなもんですが、ホホバとアルガンは別物よ。
アルガンオイルとはその名の通り「アルガン」から採取される油のこと。モロッコでは「若返りの油」と呼ばれ、ビタミンEや、血中の中性脂肪及びコレステロールの量を調節する不飽和脂肪酸を多く含む、「塗って良し!食べて良し!」な油です。
アルガンの樹は、この地球上でモロッコ南西部にしか自生しないという貴重な樹。そしてそのアルガンの実100?からわずかに1ℓしか採れないのが、アルガンオイルです(以下で説明する伝統的な製法で抽出した場合)。
プレシャス!
で、そのアルガンツリーが自生する南西部っていうのが、エッサウィラ近郊なのです。そして、女性の雇用を促進する目的でこのアルガンオイルを製造する協同組合がいくつかあって、その工房を見学してオイルを購入することもできます。そんな工房のひとつに行ってきました。
リヤドのスタッフに車を手配してもらい、東へ東へ。ちなみに車1台で300DH。目指す工房へは30分ほど。
ヤギが食べているのはアルガンの実。アルガンの実はノンコレステロールってドライバーさんが言ってたけど、ほんとかな。
着いたー。Assaisse Ouzeka!
では製造工程を見ていきます。
こちらがアルガンの実。地面に落ちた実を天日乾燥させたもの。
手前の白いのが仁。食べさせてもらいました。私の口の中で大事件が起こりました(苦い)。
案内してくれた女性が、蜂蜜をつけたパンをくれて、それで何とか収まったけども。
石臼でひいて、オイルを抽出。現在は、この作業を機械でやっているところも。実際機械でやった方が質のいいオイルになるそうで、夫も「さすがに石臼は観光客向けのデモンストレーションでしょー」と言ってましたが、果たして。夢は壊したくないなあ。
このオイルに水を加え、カスなどを分離させて完成。カスはサボン・ノワール(黒石鹸。肌の角質を柔らかくする働きがある)に。
こちらはアルガンの実をローストしているところ。これは食用オイルになります。
ここで隣のショップに移動、試食。パンにつけて食べます。
個人的に気に入ったのは、蜂蜜とオイルの合わせ技でした。
ショップの様子。オイル、石鹸、フェイスパック、サボンノワール、食用オイル、蜂蜜と商品は様々。
ここで買い物魂が炸裂。いやー買った買った。今のところサボンノワールだけ使ってますが、なかなかいい感じです。結構色々買ったので、垢すり用のミトンをおまけにつけてくれました。でも何かすごく痛そうで、使えない…
ちなみにアルガンオイルはマラケシュでも買えます!スークの中にここ、アッサイス・ウーゼカのお店も見かけたので、エッサウィラに行かなくても大丈夫。探してみてね!