酒飲みの執念
さて。
テキーラを飲み損ねたわけです。
私、お酒の試飲が大好きなんです。お酒が好きなんです。
今までテキーラを飲んだことがなくて、でもせっかくメキシコに来たんだから1本ぐらい持ち帰りたくて、でもでも味が分からないから何を持って帰ればいいのやら、というところに、「試飲できるところがあるよ」と聞いてそれはそれは楽しみに…
(´;ω;`)
で、
ひとり、バヤドリ(Valladorid)へとやってきました。
写真、上がカンクンのバスターミナル、下がバヤドリのバスターミナルです。
そう、リベンジなのです!
というのも、バヤドリはユカタンに残るコロニアルタウンとして有名で、パステルカラーの街並みがとてもキュート!ということだったんですが、前日に私たちがやってきたときには日が暮れていて、パステルカラーも何もあったもんじゃない状態。
これではあまりにも勿体ない、と「あたし、明日バヤドリに行ってくるわー」とTちゃんに宣言。
この日の朝、バスターミナルまではセニョールが送ってくれて、ついでにチケットを買うお手伝いまでしてくれました。セニョール、優しい…
カンクンからバヤドリへは、バスで2時間半。チチェン・イツァ行きのバスに乗り、途中下車します。
チケット代は、私の乗ったバスは162ペソ。ほとんどのバスは170ペソだったと記憶してます。
バヤドリは、1543年にフランシスコ・デ・モンテホによって造られた、ユカタン半島第2の都市。この街の名前は、モンテホの母親の出身地であるスペインのバヤドリからとったものだそうで。
バヤドリの街は碁盤の目のようになっており、またそれぞれの道に番号が振られているので、歩きやすいです。
とりあえずぶらぶら。
陽射し強すぎ。
いやでも、これでこそメキシコ!ですよ!もう今までの曇り曇りなメキシコは、私のイメージするメキシコとは全然違った。太陽があってこそのメキシコですよね!メキシコ!!
さて、本日のメインイベント!!右側の建物で、テキーラの製造方法を教えてもらったり、試飲ができたりします。
宍戸錠?!いえいえ、ガイドのおじちゃんです。
テキーラの原料となるアガベ(=竜舌蘭)。ユカタン半島ではこのアガベ100%のテキーラが生産されています。つまり混ぜものなしってことね。さらに、ここバヤドリ近郊で栽培されているアガベはブルー・アガベという最高級品種。とくれば、期待しちゃうよね、わくわく。
まず収穫した、葉を切り落としたアガベを蒸し焼きにします。
蒸しあがったアガベを1週間放置した後、石臼ですりつぶし、エキスを搾りだします。
搾り汁を発酵させて、
蒸留。
さあ、お楽しみの試飲ですよ奥様!!
テキーラは瓶詰めしてから3週間寝かせたブランコ、オーク樽に詰めて3か月寝かせたレポサード、オーク樽に1年以上寝かせたアネホなどのグレードがあり、グレードが上がるに連れてマイルドな味わいになっていきます。
さらに、一口にテキーラと言っても普通にお酒として飲むものから、甘い味付けのデザート・テキーラまでその種類は実にさまざま。
私はここで7年物を飲みました…うふふー。私テキーラってすごくキツいイメージがあったんですけど、こーれーはー!「え、これお酒ですか…?」っていうぐらい口当たりがものすごくなめらかで、すいすい飲めます。さすが、値段もものすごくいいんですけどね。
例えばこの赤いテキーラは、ハイビスカス・フレーバーのテキーラ。
他にカフェオレフレーバーやコーヒーフレーバー、マンゴーフレーバーなどなど。カフェオレは微妙だったよ。
色々飲んだ中で一番気に入ったのが、タマリンドフレーバーのテキーラ。買って帰りました。いつ飲もう?
そんなこんなで、5,6杯飲んだかな?ごちそうさまでした。
ほろ酔いで街に出ます。
バヤドリの街、特筆すべきはウイピルを着る女性の多さ!ウイピルとは中欧アメリカで見られる貫頭衣の民族衣装のことで、もちろん民族ごとに模様などは異なりますが、それは見事な刺繍が施されているのです。
そのウイピルがたくさん売られている場所が、こちらの教会の公園を挟んで向かいにある一角。
細い入り口を入ると、こんな風に小さな市場のようになってます。
ウイピルが欲しい人は、ぜひここで買ってください!
というのも、私はこの先メキシコシティに戻り、民芸品市場に行くつもりだったので、ウイピルをここでは買わなかったんです。メキシコシティは観光客が集まるし、いろんなものが集まるから大丈夫!って思ってたので。
しかし、ウイピルの形、ワンピースだとかブラウスだとか、ベアトップだとか、スタイル豊富なのはむしろこちらの方で、シティのシウダデラ民芸品市場では探せども探せどもベアトップがなく、バヤドリで買わなかったことをものすごく後悔したのです。
メキシコのウイピルは、ユカタン半島の民芸品なのです。バヤドリに行かなくても、チチェン・イツァやセノーテに出ているお店でもそこそこバリエーション豊かに売られているので、ウイピルが欲しい人は探してみてください。
(オアハカでもいいものが手に入るけど、私は今回行かなかったので…)
さて、午後1時過ぎ、あまりにも陽射しが強いので、「もうバヤドリはいいや…」とカンクン行きのバスチケットを買いにバスターミナルへ戻る私…
しかし!
5時までバスの空きがない!
先にもちらっと書きましたが、バヤドリはチチェン・イツァとカンクンの中継地点。つまり、チチェンを出る時点でバスが満席ということもありえるのですよ。
ベトナムと違って通路に客を座らせるということもしないので、椅子がなければ絶対に乗れない。
なので、早めの予約、遅くとも到着時点で帰りのバスチケットを買っておくことをおすすめします〜
結局バスターミナルでパンを食べつつぼーっとして、
町のはずれの方をぶらぶらしてから、帰りました。