モロッコの旅 最終日・ミラノ
空港であれこれゴタゴタ(→☆)はあったものの、無事にeasyJet搭乗。
トランジットのため、1泊します。
とはいえ時間もあまりないので、見たのは教会2つだけ。
1つは、こちらのサンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会。
奥行きの無い祭壇裏が、本来の教会と同じように広い奥行きを保っているように見せるため、遠近法を使用していること。なんとこの教会の祭壇裏、奥行きは1メートルにも満たないのです。
そもそも当初は十字架の形に建てられるはずだったこの教会。しかしちょうど祭壇の裏に当たる場所に道が通っていたために建築許可が下りず、祭壇奥のスペースを取ることができなかった。
考えた末、この教会を設計した建築家は装飾漆喰に工夫をし、遠近法を用いることで奥行きを生み出したのです。
この建築家の名はブラマンテ。あのダ・ヴィンチ作『最後の晩餐』が飾られているサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会を設計した建築家です。彼がサン・サティロ教会で用いたこの手法はダ・ヴィンチに影響を与え、『最後の晩餐』に遠近法が多用されているのもこのブラマンテの影響ではないか、と言う人もいるんだとか。
ちなみに遠近法がその基礎を確立させたのは1400年代初めのイタリアで、その手法が文書化されたのが1474年のこと。サン・サティロ教会の完成が1486年なので、これを建築に応用するという発想が当時いかに斬新なものであったのが分かります。
サン・サティロ教会はドゥオモに向かって右手の方にある、トリノ通りから少し入ったところにあります。すぐ近くに「MANGO」があるので、目印に。「MANGO」よりドゥオモ寄り。写真撮影は可ですが、信者さんの邪魔にならないよう、節度をもって。
ミラノのドゥオモは1386年に建築がはじまりその後あれやこれやあって工事が中断しながら、1813年に完成しました。
内部撮影可ですが、有料。入り口から入って左手前方にカウンターがあり、そこで1人2ユーロを払うと、手首に「撮っていいよバンド」を巻いてもらえます。
ステンドグラスが美しい!これらのステンドグラスは文字を読めない人々の為に、旧約聖書の物語を絵で表したもの。
ドゥオモで最も古いステンドグラス↓
その後、ガレリアでどうやらイタリア土産をご所望の様子である我が母に何か…と思い見てみましたが、単価の高さにあきらめました。元々ブランドに興味のない人だというのもあって、早々に退散。
結局、リナシェンテ(ドゥオモ横にある百貨店)の地下で、キッチン用品を買い、それをお土産に。…スウェーデン製だったのが、アレと言えばアレですが。
BIALETTIのエスプレッソメーカーもここで!(お気に入り)ビアレッティは1933年創業。「モカ・エクスプレス」と名付けられた直火式エスプレッソマシンが爆発的にヒット。今やイタリアでは一家にひとつ必ずある、とかないとか。
ちなみにイタリアと言えば美食国家、ですが、私たちが食べたのはマクド、バーガーキングというお粗末さでした。辛うじてジェラートは繁盛してる店で食べたけど…ショボ━(´・ω・`)━ン