カフェ・ザーンのカフェ・チュン。
ハノイ名物のひとつ、エッグコーヒー(カフェ・チュン=Cà phê trứng)。
ヨーグルトコーヒーと共に「最初に飲んだ人の勇気がすごい」シリーズのひとつとなっているこちらのコーヒー。しかしどちらも味は美味しいです。ヨーグルトコーヒーなんて、ホーチミンにないのが信じられない。
さてハノイでエッグコーヒーと言えばホアンキエム湖を見下ろす、「Cà phê Phố Cổ(カフェ・フォーコー)」が有名ですが、夫いわく、ハノイっ子に言わせると「エッグコーヒーはCà phê Giảng(カフェ・ザーン)に限る!!」のだそうで。
カフェ・チュンといえばカフェ・ザーン、カフェ・ザーンといえばカフェ・チュンみたいな。ややこしい文だな。
…行ってきました。
◆Cà phê Giảng◆
Add: 39 Nguyễn Hữu Huân(Xôi Yếnの近く)
106 Yên Phụ
ハノイに数多あるカフェの中でも老舗中の老舗のこちら。元々ハンガイ通りにあったのが、2007年に場所を移して営業。入り口は小さいですが、中に入ると意外に広い。2階席もあり。
テーブル、いすはベトナムらしい低さだけど、プラスチックではなく、長年使いこまれた木の椅子とテーブル。
卵入りシリーズ。ホットチョコレートやら、異色なメニューとしてはエッグ・ビールなんていうのも。
まずはコーヒーの上にのった卵クリームをスプーンですくっていただきます。このクリームは卵黄を泡立てたもので、メレンゲではありません。
これが超クリーミー!!クリームの甘味も卵黄の味もしっかり感じられます。さらにそのまったりしたクリームに負けないコーヒーの味。コーヒー自体もさすがの美味しさです。そしてそれぞれの味がしっかりしていながら、全く喧嘩していないのが驚きです。
古い家具と、古いコップが調和していて、最近なかなか見ることのできない雰囲気。これが古き良きハノイ人のセンスなんだな。ああ大好きこういうの!
「外国人が来た!」「何か写真撮ってる!」と騒ぐ店員が新鮮でした。店主のおじさんは柔和な笑顔の、優しそうな方。わあもうカフェ・フォーコーなんて行かないよ!!
ハノイ市内に乱立するカフェ。しかしそれらの店のオーナーの中で、どれほどの人がコーヒーの味を分かって売っているのだろう、とふと考えます。ほんと最近のおしゃれカフェは雰囲気だけで、全然おいしくないのです。
…まあ最近の客は味が分からないようなので、きっとそれでもいいんだろう。
でもみんな、もっとこういうお店で舌を育てた方がいいと思うよ!