在ハノイおそロシア大使館は意外にもユルかった。
6月に夫婦で、バルト3国の内の2か国を攻めるのです。ワタクシです。
というわけで、ヨーロッパに行くときはもっぱらアエロフロートを利用しているのですが、今回経由地モスクワで少し遊ぼうか、ということになったため、ロシア大使館へビザの申請に行ってまいりました。
在越ロシア大使館はCầu Giấyバスターミナル近くにあります。グレーの縞模様の建物がそれで、正門はLa Thành通りに面していますが、ビザの申請については、ここではできません。正門の向かって右手にある7番や24番バスの停車場を抜け、大使館とCường Hằngというビアホイの間の道をまっすぐ行くと、左手に鉄の扉、右手にベンチが並び、警官が駐在しているところがありまして、そこが領事窓口の入り口です。
最初に警官にパスポートを見せ、名前やパスポート番号などの記帳を済ませます。これをせずに鉄の扉を開けようとすると怒られます。警官の許可を得て、鉄の扉を開けると、中庭の左手に建物に入るドアがあるので、そこを入ると、領事窓口があります。
応対するのはロシア人職員。見事に無表情な女性です。
(*´・ω・)「すみません、トランジットビザを申請しに来ました」
(・_・) 「航空券を見せてください」
(・_・) 「…」
(・_・) 「…」
(・_・) 「あなた本当にモスクワ行くの?」
え??!!!
いや、そう聞く気持ちも分かります。だって、だってね、私たちのモスクワ滞在時間、正味5時間だから。
それならね、空港でおとなしくしとけって感じだけどでもちょっと待って。
モスクワの空港ね、することないの。
正直ね、箱がでかいだけで、ほんとすることないの。
だから、空港でじっとしてるぐらいなら、わずかな時間でも外に出た方がいいの。
あと私、モスクワのスタバのタンブラーが欲しいの。
(*´・ω・)「…数時間ですが、行きます」
(・_・) 「…」
すると、お姉さんが棚から申請書類を出してくれるので、それを受け取り(お姉さんと私の間には郵便ポストの投函口程度のスリットが開いているガラス窓があり、書類等はそのスリットで受け渡しをします)、必要事項を記入。海外旅行保険の有無などを書く欄もあります。また、勤務先の住所・電話・メールアドレスを書く欄もあり、あきらかにスペースが足りないのですが、はみ出しても大丈夫っぽい。
ここで、写真のサイズを間違えた、というか、以前在留許可証を申請するのに撮った写真を使いまわそうとしたら、指定のサイズと違うことに気付きました。
(*´・ω・)「…写真のサイズが指定より小さいんですが、いいですか?」
(・_・) 「(頷く)」
私は領事窓口のところにある机で書類に記入しました。日本大使館だとボールペンが置いてあったりしますが、ロシア大使館はなぜか、裁ち鋏かってぐらいのでっかいハサミが置いてあるだけなので、ペンは持参した方が吉。糊もありませんが、写真はそのまま書類と一緒にあちらさんに渡せば、貼ってくれます。
規定より小さい写真をお姉さんが糊付けしてくれて、パスポートの白紙のページが2枚続いているところを探して(私のパスポート、探すのに時間かかってた…)、ここにビザのシール貼りますね、という印のスタンプを押してもらいます。
トランジットビザは受け取りまでの期間によって値段が違うので、ここで受け取り希望日を聞かれます(翌日、翌々日、1週間後、2週間後)。
(*´・ω・)「2週間後で」
(・_・) 「待つの?」
(*´・ω・)「はい」
2週間後の受け取りだと無料です。さすがにね、飛行機がディレイしたら元も子もなくなるトランジットビザにね、お金出すのは抵抗あるよね、というわけで、2週間待ちます。ちなみにお金を払う場合、このタイミングで払うんだと思います。窓口に「必要書類の提出時に領事手数料をお支払いください」という張り紙がありました。
お姉さんから引き換え用の紙を貰って、申請手続きは終了。お姉さんは終始無表情ですが、ロシア人は初対面の人間に対してはそれが普通らしいので、気にしないように。彼女の少し西洋なまりのあるベトナム語に不安を覚えたと思しきベトナム人のおじさんが、「Can you speak English?」と訊いたのに対して、「Tôi nói tiếng Việt, anh nói tiếng Việt đi.(私はベトナム語を話します。あなたもベトナム語で)」と無表情で返していたのには痺れました。
…てか、夫の分の申請用紙、私が夫の分のサインもしたんだけど、OKなのか?
受け取ってたんだから、OKなんでしょうなあ…。
2週間後、無事受け取ったビザがこちら。
あ、もう何書いてるか全然分からへん。でもキリル文字で自分の名前が書かれていたりして、新鮮です。
さて、ここでロシア大使館のゆるポイントについてまとめておきたいと思います。
・写真の大きさが規定と違っても大丈夫だった
・提出書類の署名を本人がしてなくても大丈夫だった(あかんよ!ほんまはあかんはずよ!)
・記入欄に記入事項が収まりきらなくて、多少はみ出しても大丈夫だった
・領事受付時間を過ぎても職員が窓口にいないことがある
・中が狭いため、ビザの申請に来た人はベンチで待機し、警官が様子を見て名前を呼び入室を促すが、目測を誤ったようで、私が出てきたら「中、混んでた?詰め込み過ぎちゃったなあ、あはは!」と言われた
こんなとこかな?
あと、ロシア大使館のビザ受付時間は曜日によって違うので注意です。
月、火、水、金が午前中のみの受付、木曜は16時から18時受付、だったと思います。今大使館のホームページがなぜか開けないので、正確なところが分かりませんが。
ところでこれはあくまで在越ロシア大使館での話であって、在日ロシア大使館でのビザ申請については事前にオンライン申請フォームに記入しなければならないので、ご注意を!(参照→「ビザ発給に関する情報」-在日ロシア大使館)
あと当然ですが、写真のサイズはきちんと確認して、規定通りのものを用意しましょうね…。書類も各自がちゃんと記入しましょうね…。