ハノイのはちへお。

from Hanoi, Vietnam

配給制度下のハノイへタイムスリップ。

夫がFacebookに、とあるレストランの写真をアップしていて、それを見た私はハートを撃ち抜かれまして。
最近休日出勤の続いた夫が代休を取ったため、夕食をとりに行ってきました。

◆Cua Hang An Uong Mau Dich so 37◆
Add: 37 Nam Trang, Ngu Xa
Tel: 097 687 6789 / 04 3715 4336
*Ngu Xa通りをTruc Bach湖に向かって進み、突き当りで左折。

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夫がこのお店を知ったのは、ベトナムニュースサイトのVIETJOで。

ハノイ市のチュックバック湖地区ナムチャン通り37番地に、ドイモイ政策(刷新政策)が始まる以前のバオカップ制度(配給制度)時代の雰囲気を再現したレストランがオープンした。15日付VNエクスプレスが報じた。

1986年にドイモイ政策が開始される以前、ベトナムはバオカップ制度が敷かれており、国民の食糧や生活物資は配給という形で行われていた。ベトナム戦争が終結し、国民は銃声に怯える生活から抜け出すことが出来たが、配給制の社会で困窮の暮らしを強いられるようになった。
 レストランをオープンしたのはファム・クアン・ミンさん(50歳)。店内には彼が長年収集してきた配給制時代の品物が所狭しと並べられ、メニューも当時のものを再現している。ミンさんは、「現代の若者たちに配給制時代の苦しい生活を少しでも知ってもらいたい」とコメントした。

          ―― 「ドイモイ以前の配給制時代を再現したレストラン、ハノイにオープン
                                       VIETJO 2012年8月20日

というわけで、レトロな内装。
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ちょっとした資料の展示なども。
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食器は琺瑯。
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ここの大きな特徴は、この配給切符に似せた食券。ちなみにここ、先払い制で、注文を済ませてお金を払い、この半券をもらいます。その後、来た料理と半券を交換するという仕組み。
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今回食べたものは、右手前から時計回りに、豚角煮、ご飯、カボチャのにんにく炒め、カニのスープ。
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ここのご飯はお芋さん入り。
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実はいまだにベトナム料理を食べることに抵抗を覚える私なのですが(おい!)ここのご飯はおいしい!
どれもハノイのご飯にしては薄めの味付けで、非常に食べやすいです。
私のお気に入りは角煮。ベタベタせず、優しい味付けながら、きちんと旨味もあって、ご飯が進みます。
メニューのラインナップも家庭料理が中心。観光客向けの味に飽きた人には最適です。


ただ、テーブルの数が少なく、またおいしい証拠ではありますが、ベトナム人で混み合っているため、のんびりはできません。

さらに、
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メニューがベトナム語のみ。写真メニューもなく、黒板(↑)に書かれているものを読むか、あるいは店員にメニューを確認するかしないと注文できません。

さらにさらに、車では入りづらい場所にあるため、お店までタクシーで行くのはちょっと難しい。

とはいえ、本当におすすめ!
ベトナム人かあるいはベトナム語のできる人と一緒に、ランチやディナーには少し早いぐらいのタイミングで行くといいと思います。