バイン・ニャン
夫が貰ってきたものを、ボリボリ食べております。「全部食べていいよ」って言ったもん。
まさか何が入っているから分からないし、俺いらないー…ではないと思います。思う。思いたい。
いやきっと大丈夫。なぜならこれは、夫が以前住んでいた田舎の方面で作られている銘菓だから!きっと大丈夫
さてこちら、Bánh Nhãn(バイン・ニャン)といい、ナムディン省のハイ・ハウという街で作られているお菓子です。「バイン」は粉から作った菓子類のことで、ニャンは果物の竜眼です。
赤いポインターのあるところがハイ・ハウ。ハノイから南東に100?強行ったところにあります。
さてバイン・ニャン。
原料はハイ・ハウで採れるもち米(ガオ・ネップ・フーンまたはネップ・カーイ・ホア・ヴァーン)から作られた米粉、鶏卵、砂糖(白糖または氷砂糖)、ラード。
竜眼は入りません。竜眼の要素はこのお菓子の見た目だけです。
バイン・ニャンを作るには、まず、粒のそろった米を注意深く選びます。とにかくこのお菓子は米が大事で、味がいいのが必須なのはもちろん、収穫時の米の扱いからして決まっているのですよみなさん!!とにかく優しく扱わなければならない。
米を水に漬けた後、石臼でひき、ガーゼで漉して乾かして、粉を作ります。この粉の製造過程が重要で、キメの細かいものでないと油で揚げたときにきれいに膨らまないそうです。また、この粉に僅かでも水分が付着すれば、その時点でアウトです。
米粉と卵を滑らかな生地になるまで混ぜ合わせ、乾いた手でひび割れができないように丸めて、ラードで揚げます。砂糖を少量のお湯で溶かし、完全に液状になったら、そこに丸く膨らんだ状態で揚げあがったバイン・ニャンを入れ、均等に混ぜれば出来上がり。
卵ボーロのような優しい味で、米粉を使っているせいかサクサク軽い食感です。やめられない、止まらない。ああもう半分食べちゃった…