チェー・クック・バック
ずーっと、ずーーーーっと気になってたチェー・クック・バックをようやく食べてきました。
チェー・クック・バック(Chè khúc bạch)は、元は中華料理店などでデザートとして供されてきたchè đậu hủ hạnh nhân、つまり杏仁豆腐が原型の、サイゴン発のデザート。
とはいえここ最近急にあちこちで売られるようになったチェー・クック・バックにはいわゆる豆腐、つまり大豆由来のものは入っておらず、代わりにミルクかんが入っており、原材料はゼラチン・クリーム・砂糖・杏仁、そしてライチまたは竜眼です。原料自体はシンプルながら、輸入に頼るものが多いため、一杯当たりの値段が他の種類のチェーよりも若干高め。それでも若い女性からの支持は厚く、これを出すお店はいつも混み合っています。
クリームを使った白い(bạch)ミルクかんを、細かく切る(cắt từng khúc)からchè khúc bạch。
クリームのまろやかな味わいと、杏仁の香り、そして砂糖と果物の甘さが合わさったそれは、まさに女性好みの味。
参考:Chè khúc bạch(Kinh te Sai Gon Online,ベトナム語)
…さてハノイでチェー・クック・バックといえば、Lyn Capuchino(Add: 10 Hàng Tre)、らしい。
ここのはバジルシードが入ってて、「はてバジルシードって何かよく聞いたな」と思ったら、そう一時期バジルシード入りの飴とか流行ったよね日本で。お腹の中で膨れるから、満腹感が得られてダイエットにいい云々。
そんなことすっかり忘れてて、食後は結構な満腹感で夕食が食べられるかどうか心配でした。
…まあでも一時間後には、某国からハノイへやって来た友達夫婦と一緒にフォーとソイのはしごをやってたんですが。バジルの効果は薄かった。
こちらのチェークックバックには3種類ありまして、私はミルク、夫は抹茶を注文。ミルクは薄味、抹茶はちょっとケミカルな味で、うーんこれならわざわざHàng Treまで来て食べなくてもいいかなあ?
確かĐào Duy Từ通りのチャー・チャイン屋でもチェー・クック・バックがあったはずなので、今度そちらでも試してみようかと。31番地のチャー・チャイン屋はチェー自慢で、チェー・コアイ(Chè khoai、芋のチェー)やチェー・チュオイ(Chè chuối、バナナのチェー)が美味。どちらも温かいチェーです。これから寒くなるし(まだ先かな?)、皆さまどうぞ。