グアナファトにさよなら…をををををーーーー!!!!
グアナファト最終日。お昼のバスで次の街へ向かうのですが、その前に最後の観光。
フアレス劇場は、日常オペラやクラシックコンサートが開かれているほか、秋には国際セルバンテス祭の会場になります。
元々、1939年のスペイン内乱により、スペインから多くの文化人・芸術家が亡命してきたメキシコ。その中の一部はグアナファトに居住し、グアナファト大学を拠点として芸術活動を再開しました。
彼らがメキシコの片田舎に持ち込んだ華やかな文化・芸術は、元よりヨーロッパの文化に対し強い憧れを持っていたメキシコ人たちに高い評価を持って受け入れられ、中でも中世スペインの風俗を描いたミゲル・デ・セルバンテス作『エントレメセス』(セルバンテスは『ドンキホーテ』の作者)をグアナファト大学の学生たちが演じた野外劇はグアナファト市民の間で爆発的な人気となり、繰り返し上演されていくうちに街の伝統行事となったのでした。
同時にセルバンテス人気も高まり、セルバンテスを記念した劇場や、ドンキホーテの銅像も建てられた。
そんなセルバンテスの名を冠した国際セルバンテス祭は1972年から毎年秋に2週間開催される芸術祭。
2001年からの6年間は世界の優れた芸術を紹介する年だったのですが、そのうち2005年は日本が招待国となって、オペラ『夕鶴』が上演され、さらに和太鼓や、琴・尺八の演奏なども行われました。
THE BOOMの宮沢和志もやってきたとな!!
そんなお祭りのメイン会場がグアナファト大学と、ここフアレス劇場。
前回は午後に来たので内部見学できず。よって、リベンジです。
さて、それではいざ!
さすが、銀で儲けたお金をふんだんに投じただけあって、ものっすごく豪華。でもこの、アラブ風の装飾はちょっと疲れる…。色合いのせいかな?
2階のホールはガラッと雰囲気も変わって、すっきりした感じ。観客の休憩スペースかなと。
床がガラス張りという驚き。この劇場が建てられたのが1903年ということを考えると、ものっっっすごくお金をかけた、贅沢なつくりなんだなということが分かります。銀ってすごい!
そして、今度は劇場の前の道を東へ行ったところにある、セルヴィン焼きのお店・「Rincon Artesanal」へ。
メキシコで作られる陶器と言えば、やはりタラベラ焼きがもっとも有名だと思うのですが、実は様々な種類の陶器が作られているんだそうで、その中の1つがセルヴィン焼き。ハヴィエ・セルヴィンによって生み出されたこの陶器、アイボリーをベースにして描かれたパステルカラーの細かい絵柄と、模様がすこし盛り上がっているのが特徴。
もう、かわいい!!とにかくかわいい!!!
全て手描きなため、柄が細かければ細かいほど高くなります。でもでも、大皿なんかそれも納得の美しさ!ほしい!
…が、以前ブダペストから帰った際に味わった悲劇を二度と繰り返さないため、大物は避けて、小物を物色。小さなベルと、小物入れを買いました(ベルはハノイの恩師のお土産に)。ああかわいい。
さて、もういい時間になったので、グアナファトともお別れです。寂しいなあ。
本当に空気感のいい街でした。去り難し。
ホテルへ戻って、チェックアウト。支払はチェックイン時に済んでいるので鍵を返すだけ。タクシーを呼んでもらい、小さな劇場の前で待ちます。
…
…
…
来ない。
というのも、目の前の道が渋滞してるから。狭い道に、連続して3台も4台もバスが入ってきたものだから、つっかえて進まないのです。
私たちは焦った。次の街へのバスは12時半に出るのです。この時点ですでに12時10分。あれ、これやばいんじゃない…?
やっと来たタクシーにTちゃんが「バスが12時半に出るんだけど、間に合う?」と聞くと、ドライバーは「あー大丈夫、余裕余裕!」というので一安心、
だがしかし。
タクシーに乗ったところで渋滞は消えないわけで。
車内に充満するお通夜のような空気。「あれ、これ間に合わないんじゃ…」と後部座席で血の気の引く私たち。しかしそのとき、タクシーは地下道に入り、旧市街を抜けた。
…このあとのドライバーの運転を忘れることはできません。
笑顔が消え、マジな顔になったおっちゃん。
前の車を煽り倒す!
無理な追い越しを繰り返す!
100?/h越えで飛ばす飛ばす!
そして、
信号無視!!!!!
ちょっとおっちゃん!!!!
結果、なんとバスが出る3分前にターミナルに到着。じゅ、15分かかってない…?…なんとまあ…
こ、こわかった…
とはいえ間に合った!運転中悲鳴を上げていた私も、思わず拍手。
誇らしげなドライバーのおっちゃんにお金を払って、バスへ。間に合ったよー次の街行けるよー!!
ばいばいグアナファト!またいつか!!