モロッコ 6日目・イスラム美術に酔いしれて
メディナに戻って、ようやく観光です。モロッコ最終日にして、ようやく観光らしい観光を…!
まずはベン・ユーセフ・マドラサ。
元は14世紀に建てられたコーラン学校で、その後16世紀に現在の形に建て直されました。「マドラサ」はアラビア語で「学校」、「ベン・ユーセフ」とは「ユーセフの息子」の意。スペインからモロッコに移住したアンダルシア人によって施された装飾が美しい建物で、全盛期には約900人もの生徒が住んでいたとか。
これ全部手作業とか当時のムスリムの頭の中ってどうなってたんだろう。
とにかくどこを切り取っても美しいベン・ユーセフ・マドラサ。ため息が出るわ…
そしてこのベン・ユーセフ・マドラサ、チケットには2種類あって、ベン・ユーセフ・マドラサにしか入れないものと、近所にあるミュージアムとの共通券とがあります。たしか単独チケットが50DH、共通券が60DHというわけで、お得な共通券を購入。
その共通券が使えるのは3か所。ベン・ユーセフ・マドラサ、マラケシュ博物館、そしてクッパ・バアディンです。
ベン・ユーセフ・マドラサを出て、マラケシュ博物館に向かいます。
元は19世紀に建てられた宮殿で、1965年にマラケシュで最初の女学校として使われましたがその後閉鎖。1997年よりミュージアムとして使われています。こちらも装飾が美しい!
偶像崇拝が禁じられているイスラム教では、神の姿を表さない代わりに、信者たちの創作意欲はコーランの装飾、そして建造物の装飾の発展に向かったそうです。よくもまあここまで…
私、インドのブロックプリントとか、細かい模様がだーって並んでいるのが大好きで、だからこういったイスラム建築を見るのも好きで、今回ものすごく楽しみだったのだけど、いざ行ってみたら好きとかそういうのを飛び越えて、気の遠くなるような感覚を覚えました。あの細かいタイルのひとつひとつ、天井に施されたあの溝のひとつひとつが彼らの信仰心であり、神の言葉であると考えれば、自分がここにいることの不思議がいっそう増して、頭の中が空っぽになるような、そんな気がしました。もうまるで宇宙。
ちなみに前述したとおり、こちらミュージアムなので、このハマムのように、もちろん色々展示がされているんですが、…まあ、あの、やっぱりこの建物の前には霞むなあ、と思いました。
博物館を出て、クッパ・バアディンへ。12世紀に造られた水利施設です。ここは外から見ただけ。…閉まってたから。
マラケシュには他にも美しい建物が存在しますが、私たちが見たのはこれだけ。でも満足ですー。
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